監理技術者として他業種からの転職が可能かどうかは、本人の年齢と計画性によります。
資格とキャリアが同時に問われる職業です。
●かなりの年数が必要なので転職は計画的に。
監理技術者とは、国内の建設現場・建築技術の水準を高めるためにつくられたもので、国家資格に基づく技術者のことをいいます。
監理技術者という制度が始まったのはいまから10年~20年前のことなので、それほど古い歴史があるわけではありません。
しかし他業種からの監理技術者への転職となるとなかなかハードルは高く、所定の資格を取得してから現場経験を積んで正式な有資格者となるまでかなりの年数が必要です。
年齢にもよりますが、相当の準備期間を想定しないと転職は適わないでしょう。
●監理技術者の3つの要件と需要・供給について。
監理技術者の要件には「元請会社の要請により、特定の現場に一定期間専従できる有資格技術者」、「監理技術者資格者証および監理技術者講習修了証の所持者」、「すでに各種の工事に監理技術者として配置され実績のある技術者」という3つがあります。
ハードルは高いですが、その一方で建設業法の規定に基づき、「外注総額4000万円以上の工事を請け負う場合には、必ず現場に監理技術者を配置しなければならない」という規定もあります。
この規模の建設現場はかなり小規模なものです。
●監理技術者にもいろいろな領域がありますが、一度監理技術者としての資格を取得してしまえば、将来は安定しています。
施工監理や電気工事監理など、監理技術者の領域は建設現場に関わるほぼすべてといえます。
現場の数もかなりのものなので、需要が縮小することは考えられません。
資格を取得し転職に成功しさえすれば将来的な展望は明るいです。